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【これからがシーズン!】秋の「京都一周トレイル」は紅葉の山から寺社、食まで魅力山盛り

(2016.11.05)

登山のTOP

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 日本各地のトレイルが注目を集めるいま、古都・京都にある「京都一周トレイル」というのをご存知でしょうか?

「京都一周トレイル」とは、京都市街を取り囲む山々を中心とした全長約80キロのコースと、豊かな森林や清流、田園風景に恵まれた京北エリアの全長約40キロのコースのことを指します。
画像:「京都一周トレイル」の専門サイトより
 今回ご紹介する全長約80キロの「東山・北山(東部・西部)・西山コース」は歴史や文化も一緒に楽しめる京都ならではのトレイル。京都市の南東にある稲荷神社の総本社「伏見稲荷」を出発点に、その後反時計回りを描くように北へ進路を取り比叡山や大原・鞍馬を経て、さらに西方面の西賀茂から高雄・清滝をとおり、最後は観光地でもある嵐山・苔寺に至るというもの。

 昨年5月に放送されたNHK番組内でも、「この春行きたいトレイルコース」の10位に選ばれた人気のトレイルとして知られています。
「東山コース」のスタートは、全国の稲荷神社の総本宮である「伏見稲荷大社」。霊地である稲荷山へむかう参拝客に交じって、無数に並ぶ千本鳥居をくぐり、次第に木々が生い茂る森へと入っていく
 そんな「京都一周トレイル」なのですが、じつは1年を通してまさにこれからが歩きどき。京都は盆地地形のため夏はとても蒸し暑く、気温が高いため出歩くにはなかなか過酷なのですが、秋は山歩きにぴったりの季節なんです。
伏見稲荷から山を越えて歩みを進めると、瑞々しい森とともに現れるのが歴代の天皇の陵墓がある泉湧寺だ。境内でほっとひと息つき、古い住宅街を歩くこと20分足らず。登山道らしく落ち葉の感触が心地いい道に入っていく。「京都一周トレイル」専用マップも販売されている京都では毎年8月16日にお精霊さんと呼ばれる死者の霊をあの世へ送り出すとされる伝統行事「五山の送り火」が行われる。左京区の「大文字」は送り火の代名詞的存在で、その火床がある山が「大文字山」。東山コース上にあるわずか470m足らずのこの山は、散歩感覚で登れることから京都市民の憩いの場でもある
 ぜひこの記事を機会に1度歩いてみてほしいところなのですが、声を大にしてお伝えしたいのが「京都一周トレイル」の大きな魅力が山と街の距離感にあるということ。コース自体が部分的に街中を歩くコース取りになっているため、豊かな自然を感じながら山を歩いたかと思えば、ひょっこり街へと出て気軽な散策もできたりするわけです。
下山したあとは京都市の中心地へ。左)鴨川と木屋町通の間にある中京区の花街「先斗町(ぽんとちょう)」。右上)地元民ものれんをくぐる昭和初期創業の老舗そば処「権兵衛」はうどんもおいしい。右中・右下)中京区にある「石原」は片泊り(朝食付き)の風情あふれる旅館。日本映画界の巨匠である故・黒澤明監督 の愛した定宿だ
 突然の思いつきでトレイルから外れ、“脱線”するのも自由。街中のクラフトショップにピンと来ればその扉をくぐり、小腹がすけば居心地のよいカフェで小休止。行き先を決めているようで、フラリのんきな歩き旅。山への復帰もご自由に。

 そんなふうに楽しめるのが「京都一周トレイル」の魅力だったりします。
平安時代初期の僧・最澄により開かれた日本天台宗の本山寺院「比叡山延暦寺」。東山トレイル中盤にある名刹だ(写真=Wikipedia「延暦寺」)
 トレイルを歩くイベントも定期的に開催されるなど、新しい京都の遊び方のひとつとして知られるようになった「京都一周トレイル」。秋の山歩きを考えている人は、京都を候補地に入れてみてもいいかもしれませんね。
紅葉の名所として知られる小倉山の中腹にある寺院「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」。常寂光土に遊ぶような風情があるとこの名がつけられた。こちらは「西山コース」からアクセスできる。写真は一昨年の11月17日に撮影

 
 
ライター
Akimama編集部
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