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【海外】自給自足を夢見る人は必見! ひとりダッシュ村の彼、農耕生活スタート!

(2016.06.07)

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 ナイフはもちろん、マッチ一本さえ持ち込まない。現代文明から離れ、ジャングルの中にあるものだけで生きていく術を追いかける彼は「Primitive Technology(原始的技術)」の名前でさまざまなチャレンジを録画し、ブログに投稿しています。

 その生活ぶりは、まさにブッシュクラフトの最前線。いや、これはすでにサバイバルの領域に入っているかもしれません。が、彼に悲壮感や必死の表情はありません。生活を作り上げることを心底楽しんで、トライ&エラーの中から創造する喜びを見いだす。その姿勢はまるで、たったひとりのダッシュ村です。

 最初に彼はシェルターとなる小屋を泥で制作。続いて、泥をこねて素焼きの屋根瓦を持つ家を建ててしまいました。

【海外】ひとり “ダッシュ村” !? 自然の材料だけで小屋を建てる青年が話題に
http://www.a-kimama.com/culture/2016/04/44093/

【海外】続・ひとりダッシュ村。ジャングルでDIYの青年、暖房付き一軒家を建てる
http://www.a-kimama.com/culture/2016/04/45148/

 

 そしていよいよ食に挑もうというのか、狩猟用具を手に入れます。

【海外】ひとりダッシュ村の彼、ついに狩猟用具を制作!?
http://www.a-kimama.com/culture/2016/05/47846/

 しかし、彼の狙いは狩猟ではなく「実際にどのくらいの威力の弓矢ができるのか、作ってみたかった」というもの。食に関しては狩りに頼るのではなく、以前から畑を作ってイモを育てていたようです。

 この畑は最初の泥の家の裏に作ったもの。理由があって柵を作ることになりました。それに合わせて畝を掘り直し、さまざまに手を加えながら畑を拡張していきます。

「柵で囲った畑にサツマイモ(苗だけは文明社会から持ち込みました)と、ヤムイモ(こちらは自然の中にあったものです)を植えました。最初に作った泥の小屋の裏には、3m四方の畑を作ってサツマイモとヤムイモのツルを植えておきました。ところがワラビー(小型のカンガルー)が葉を食べてしまったのです。そこで、ヤツらが入ってこれないように柵を作ることにしました。畑には灰をまいて肥料にしました。
 最初、畑には畝を作りました(このビデオには映っていません)が、水やりが大変でした。そこで、直径1mほどの小山に作り直して中央にはくぼみをつけました。このくぼみに水をやれば、小山に植えたイモに水が行き渡るだろうと思ったからです。畑にはこの小山を9つ作りました。その後、柵の2面を取り外し、1mずつ畑を拡張しました。こうして畑は4m四方となり、小山は16個に増えました。追加で灰と枯れ葉を巻きました。枯れ葉は土が乾くのを防いでもくれます。
 森が深く畑には一日2〜3時間しか陽が当たらないせいか、収量は思っていたよりも少ないものでした。とは言え、サツマイモとヤムイモが獲れたことは確かです。サツマイモの若葉も収穫しました。若葉は焼き石でお湯を沸かし、茹でてから食べます。サツマイモとヤムイモは熾火の炭で焼きました。サツマイモの実は紫色で甘く、デンプン質の豊富なヤムイモは身が白い上に味はジャガイモとよく似ていました。食事の後、また灰を畑にまき、イモを植えて水をやりました。将来は劇的な収穫量の増大を狙って、サツマイモはさらに日当たりの良いところに植えたいと思っています。同じものを町の家でも育てていますが、そちらは日当たりが良いのでもっと味が良く、サイズも大きめです。灰は肥料になるので、もはやムダにはできません。火をおこした灰はすべて畑にまいています。
 サツマイモは感動的な植物です。多くの文明において主要食品とされてきたのもよく理解できますし、NASAが長期の宇宙滞在に備えて宇宙船内での栽培を考えているのも納得です。エネルギーの生産効率においてはサトウキビ、キャッサバに次いで3位ですが、単位面積や単位時間におけるカロリーや栄養素の生産という意味ではあらゆる植物の中でトップではないでしょうか。フィジーの農園を素材にした研究によれば、ヤムイモを育てるにあたって労働力として注ぎ込んだエネルギーと収穫によってもたらされるエネルギーの比率は稲作の場合1:17、ヤムイモでは1:60だったそうです。ヤムイモはやせた土地や酸性土壌でもよく育ちます。それに他の植物とは比較にならないくらい短い期間、3〜4ヶ月で収穫できます。葉を含むすべての部位が食べられますし、タンパク質など多くの栄養素を含んでます。私は美味しいという点からムラサキイモを育てましたが、他のどの種類も栄養は豊富です。小さなイモ畑があれば、人はほぼ自給自足で食べていけるかもしれません。あ、寒い地域ではサツマイモの代わりに普通のジャガイモを育てた方が良いと思いますよ」(コメント抜粋・要約 画像はSweet potato patch/Primitive Technologyからキャプチャ)

 イモを植えてから収穫までの期間を考えると、このビデオだけでもトータル5ヶ月くらいの様子を記録していると思われます。いやほんと、ブッシュクラフトは知恵と工夫が大事だけど、本当の推進力は好奇心と根気強さだと思い知らされます。
 というわけで、今回はジャングルの中での自給自足に繋がる農耕生活の様子です。農耕生活もおもしろいけど、背後に写ってる泥の小屋がしっかり建っていて数ヶ月間もへこたれてないことにも感動です。見かえすほどに細部に驚きが隠されている農耕編。それでは、どうぞ〜〜〜。

■Sweet potato patch(サツマイモ畑)

 
 
ライター
Akimama編集部
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