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【履いてきた】MERRELLの新作GORE-TEXサラウンドブーツをフィールドでチェック!! その①

2016.11.29 Tue

宮川 哲

宮川 哲 アウトドアライター、編集者


 以前、akimamaでも取り上げたことのあるMERRELLのゴアテックス サラウンドのブーツ、「CAPRA VENTURE MID GORE-TEX SURROUND(カプラ ヴェンチャー ミッド ゴアテックス サラウンド)」。

 8月の発売を受けて、さっそく入手しました。そして、この秋冬、あちらの山こちらの山でしっかりと足慣らし。せっかくなので、実際に使った感想も含めてのインプレッションを。

 以前の記事は「MERRELLから、話題のGORE-TEX SURROUND採用シューズ登場」。ここでは、3つの特徴をまとめています。曰く、

1. 足の快適さを保つ「GORE-TEX SURROUND」+ミッドカット
2. ビブラム社の「MEGAGRIP」を搭載
3. MERRELLのスピードハイキングシューズ「CAPRA」のハイエンドモデル

 ということで、今回もこの3つのテーマに沿ってのフィールドインプレッションを実践。歩いた場所は、初秋の裏高尾と初冬の北八ヶ岳。どちらも天気は上々で、天高き青空に山の稜線が映えるという絶好の山登り日和でした。
 
 フィールドテストという意味では、比較的に安定した路面状況ではあったのですが……360度の通気性を誇るサラウンドなだけに、本当はあつ〜い時期だったり、ジメジメとした梅雨時なんかの路面状況が悪いほうががテストには最適なのでしょうが、そこは何卒ご容赦を。

 さて、MERRELLの新作、カプラ ヴェンチャー ミッド ゴアテックス サラウンドとはどんなブーツなのか。いざ、インプレッション開始!!

 と、その前にモノをしっかりと見ておきましょう。 これが、MERRELLのカプラ ヴェンチャー ミッド ゴアテックス サラウンドの全貌です。
靴全体で通気性を持たせるため、見た目はメッシュ地のアッパーになっていますが、もちろん完全防水型。ゴアテックスサラウンドを搭載したハイスペックなミッドモデルで、スタイリッシュなデザインもメレルらしい。トゥキャップをハードなラバーでカバーしたり、足首を自由に動かせる幅を持たせつつ、しっかりとサポートするための補強材を配置するなど細かなところの作りがすばらしいです

 それでは、山の中へGO!! 初秋の裏高尾です。
景信山の山頂から関東平野を望む。登山口の小仏から約1時間ほどで稜線に立つことができます。大混みの高尾山から入るよりも、比較的に静かな山旅が楽しめるおすすめのルートですよ
「1. 足の快適さを保つ『GORE-TEX SURROUND』+ミッドカット」をチェック!!

 まず、ゴアテックスサラウンド。最大の特徴は「足底部の空気循環を実現することで靴側面のメッシュ部からも、シューズ内の湿った空気を効果的に排出できる構造」です。もちろん、GORE-TEXファブリクスを全方位に渡ってレイアウトしていることで生まれる性能で、靴内の快適さと完璧な防水性は言うまでもありません。

 今回歩いた裏高尾の縦走ルートは、小仏から景信山、そして城山、一丁平から高尾山を繋ぐ5時間ほど(ゆっくり歩いて)の行程。前出のように天気もよかったので、足元が濡れるようなことはほぼありませんでしたが、5時間も歩いていれば足裏からの発汗は相当なもののはず。人間の足は一日にコップ一杯分の汗をかくと言われており、暑い夏ともなれば、下山後の靴下はしっとりと湿っているもの。でも、

 今回は涼しい秋口とはいえ、相応の汗をかいているはずなのですが、実のところ、この汗の部分には登山中も下山後もまったく思い至ることがなく……。これはもう感覚の部分なのでなんとも断言はしにくいのですが、意識に上らないということは、相応の結果を導き出していると言ってもいいのではないかと。

 靴下が濡れるということもなかったし、もちろん、靴擦れなんかもなし。靴擦れの原因のひとつに靴内の濡れによる皮膚の引き攣れ、つまり濡れた足と靴下が擦れあって皮膚を痛めてしまうことがありますが、サラウンドであればそんな問題とは無縁でいられるでしょう。おそらくは、靴内の湿気をサラリとさりげなく除いてくれているので、気づきにくいというのが現実。いわば、黒子的な仕事をしてくれているのかと。
アッパーの側面に添えられた「GORE-TEX SURROUND」の文字。カプラ ヴェンチャーはメレル初のサラウンドモデルです
 そういう意味では、このサラウンド、いい仕事をしていると思います。たぶん、サラウンドの快適さをより実感できるのは、先にも書いたように、湿度100%を超えるようなジメッとした暑い時期の雨歩きなど過酷な状況下でのこと。今度は、真夏に挑戦してみるべきでしょうね。

 もうひとつ、テーマ1にある「ミッドカット」の部分。こちらは、テーマ3にも通じることなのですが、まず足入れ感覚のソフトさが挙げられます。靴のグレードにもよるけれど、ライトトレッキング向けのモデルには、ときにくるぶし回りをガチッと硬い素材で決め込んでくることがありますよね。それはそれで足首をしっかりと支えてくれて、岩場歩きの苦手な人などにはいいのだけれど、ある程度の慣れが必要なことも。でも、このカプラ ベンチャーは、ソフトなくせにしなやかに足首をサポートしてくれるんです。

 それゆえか、登山靴という重い感じがしないのが特徴にもなっています。と、これもテーマ3に繋がってますね。ついでなので、まとめて話しちゃいましょう。順番は逆ですが、

「3. MERRELLのスピードハイキングシューズ「CAPRA」のハイエンドモデル」をチェック!!

 ということで、メレルの従来モデルの人気商品CAPRA(カプラ)です。カプラの基本コンセプトは「速く歩く、長く軽快に歩く」こと。そのための工夫が、このヴェンチャーにも受け継がれ、さらにパワーアップした機能がさまざまなところに施されています。

 たとえば、ソール内部に備えて屈曲性を調整する「モールデッドナイロンアーチシャンク」。そして、軽い足運びと優れたクッション性を生みだすミッドソールテクノロジー「UNIFLY(ユニフライ)」。さらには、メレル独自技術のエアークッションミッドソール「メレルエアークッション」などなど。

ミッドモデルのなかでも比較的に高めに設定されたカフにより、足首をしっかりとホールドしてくれます。とはいえ、あくまでもソフトに。この微妙な感覚は履いてみなければわからない!!
 目には見えないところの機能が充実しているんですね。だから、ソフトな履き心地としっかりしたサポートを両立できている。ソールとミッドソールが作り込まれているからか、下からの突き上げ感もまったく感じられませんでした。これは、トレッキングシューズとしてはとても大きなポイントとなるでしょう。

 さらに加えるなら、靴が重くない。片足で565gという数値が出ていますが、これ、一般的な登山靴に比してかなりのアドバンテージになるはずです。軽さといい衝撃吸収性といいサポート性といい、とてもバランスがよく取られた靴だと思います。

 実際に、長く履いても疲れにくいんですよね、違和感もないし。ま、高尾山のトレイルはきっちりと整備されているので、もともと歩きやすくもあるのですが。

(その②につづく)
 
       

MERRELL/CAPRA VENTURE MID GORE-TEX SURROUND
カプラ ヴェンチャー ミッド ゴアテックス サラウンド
カラー:ブラック、グラナイト
サイズ:[男性]25.0cm~28.0cm、29.0cm、30.0cm *男性用のみ展開
重量:565g(27.0cm 片足)
価格:25,800円+税

MERRELL公式ウェブサイト
http://www.merrell.jp

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