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【NEWS】バックパックの「背負い心地」はどこまで進化するのか。グレゴリー「ズール」のアップデートから目が離せない
2023.02.21 Tue
長年、グレゴリー(GREGORY)の定番バックパックとして愛されてきたZ(ゼット)とJ(ジェイ)が一新され、男性用はZulu(ズール)、女性用はJade(ジェイド)と名前を変えてあらたに誕生したのは2016年春。
それ以来、Akimama編集部ではズールとジェイドが遂げる進化から目が離せないでいる。
このシリーズの最大の特徴は高い通気性の背面パネルだろう。発売当初は、背面に大きく張られたメッシュパネルによりつくられた背中とザックの隙間が、汗のベタつきを解消してくれるという機能に注目が集まった。
2019年のアップデートでは、背面システムを大きく改良。バックパックにフレームを入れ、体に添うように本体を湾曲させ、通気性を格段に向上させた。「フリー・フロート・ダイナミック・ヒップベルト」という新しいテクノロジーが実現した、パックパックが体の動きに追従する抜群のフィット感は、多くのハイカーをおどろかせたことだろう。
そして今年、さらなる進化を遂げる。
最大の特徴といえる背面パネルの構造改革から、ポケットサイズのマイナーチェンジまで、大胆にかつ細部にわたってさらに使いやすいバックパックになっている。
まず背面パネルのサスペンション・メッシュ・パネル構造が変化したことに着目したい。従来のモデルは1種類のメッシュで背中とバックパックの間に空間をつくっていたが、新モデルでは背面中央部分のほか、サイド部分にもメッシュが搭載された。サイドメッシュは格子状ではなく線状のリニアメッシュを採用。通気性やクッション製を保持したまま、いっそう自然に体へフィットするようになった。
また、フォルムも現行モデルより若干縦長に変化。より歩行時のバランスがとりやすくなったうえに、最大積載量が126%もアップした(ズール55の場合)。
そのほかにも、ヒップベルトのポケットサイズがスマホ対応になったことなど、細かな点で使いやすさがアップしている。
バックパックは「背中で揺れるもの」「背中にはびっしょり汗をかくもの」、そんな思い込みをくつがえしてきたグレゴリーのバックパックたち。アップデートのたびにその進化におどろくが、今回もうれしい悲鳴とともに、また一段と快適になった背負心地をアウトドアファンに提供してくれそうだ。
■グレゴリー/ズール30
■ズール35
■ズール45
■ズール55
■ズール65
■ジェイド28
■ジェイド33
■ジェイド43
■ジェイド53
■ジェイド63