line_box_head

【スペシャル対談】苗場で20回目のフジロックで、あのバニーたちがフィーバー(増殖)する !

(2018.07.23)

フェスのTOP

icon

フジロックのボードウォークのアイコンでもあるバニーたちの生みの親でありスマッシュUKアートチーム唯一の日本人アーティストである高田昭義氏(以下MADBUNNY)と、NO FUJIROCK, NO LIFE! キャンペーンに彼を起用したタワーレコード坂本氏、大高氏を交えて、両者の出会い、今年のフジロックにかける思いなどを伺った。

対談:MADBUNNY 高田昭義 × タワーレコード 坂本隆幸、大高紫乃



── まず、 MADBUNNYとフジロックの関わりについて教えていただけますか?

MADBUNNY 僕は、十代の頃からスケートボードやスノーボードの世界で活動しながら、そして世界中を旅しながら、20年前にデザイン会社を立ち上げました。今でもアパレルや写真や映像の仕事をしているのですが、十代の頃からアーティストとして世界で勝負したいという思いがあったので、20年前から自然とロンドンやベルリンのギャラリーを拠点に生活し活動するようになりました。そんな中、ロンドンの大きなコンテンポラリーギャラリーに所属した際に、フジロックのアートデコレーションをやってるMr. WimやGordon(ゴンちゃん)達、スマッシュUKのアートチームの人達に声を掛けられたんです。彼らとは、アーティストとしてもう15年来の付き合いなんですが、当時僕はフジロックに行ったことなくて。2011年のフジロックの前に「俺達、苗場で設営してるから遊びに来いよっ!」って電話があって、差し入れのビールを大量に買ってロンドンの仲間達のところに行ったんです「手伝うよー!」って。その時いきなり、 UKのボスから「ボードウォークで何かできないかな? お前の自由にやっていいから」って言われたのが全ての始まりです。フジ本番の4日前ですよ! そこから自宅に帰ってあのバニーを作って、ボードウォークに潜ませるという装飾をしたのが始まりです。

── そもそもなぜウサギがモチーフなのでしょう?

MADBUNNY 僕の作品は、生と死をテーマにすることが多くて、ドクロと花とか、その絵の中に生と死が隠れている作品が多いんですよ。2004年にロンドン個展の準備に追われて何日か徹夜していた時に、ぼんやりとドクロとウサギの顔とが重なって……。きっと疲れてたんでしょうね(笑)。この作品のおかげで世界に認められて、僕の代表作になりました。だから苗場の森にもバニーをと。


上)毎年フジロック前に手作業(ハンドプリント、ハンドジグソウ)で制作されている。
左)世に送り出した最初のバニー。ステンシル作品。
今年4月に京都で行われたアートショーでは、ステンシルの原版と初版のキャンバス作品が展示された。
©MADBUNNY


── 初めて「NO FUJIROCK, NO LIFE!」キャンペーンに採用されたのが昨年。そして、今年も引き続き採用されたということですが、両者が出会ったきっかけは?

坂本 実は出会ったのは随分前なんですよね。うちのスタッフでもともとスケートボードやスノーボードのシーンでやっていた人間がいて。その頃から、社内では「MADBUNNYと何か一緒にやりたいね」なんて話はしていたんですよ。ただ当時はまだうちでグッズを作ってブースで販売とかしてなくて、初めて作ったのがフジロック20回目の時の清志郎さんとのコラボだったんです。で、次に何やろうかって時に、そういえば2018年が苗場で20回目だし、苗場の森のメインキャラクターであるバニーを起用しようという話になって、昨年はそのプレだったんですよ。他の企業から引き抜かれる前に、うちでって!

大高 実際に動き出したのは去年の3月中旬ですね。それで昨年、急ピッチでポンチョとハット、Tシャツを作りました。あと、配布用のゴミ袋とノベルティ用のタオルも。

坂本 だから今年の方が準備時間もかけてじっくり作ってます。生地からオリジナルで作ってね。今回はキッズ用もあります。

入場ゲートで配布されるゴミ袋もタワーレコードが提供。フジロックの初年度からつづいている。

── キャンペーンに採用されると聞いてどんな気持ちでしたか?

MADBUNNY え? まさか?! でしたよ。 最初は半信半疑でした。でも実際に形になって、このコラボは反響は大きかったです。僕が活動するスケートボードやスノーボードの世界でも再認識されましたし、多方面に発信されてボーダレスに広く伝わったと実感しています。

大高 あのバニーってフジロックの森の中で、すごく印象的な存在なんです。でも実は、そのアーティストが、世界で活躍するプロスノーボーダーだなんてフジロックのオーディエンスは知らないと思いますし、もともと雪山のプロである彼が、夏の苗場(スキーリゾート)に戻ってアートを表現しているという事も、とっても説得力があると思うんですよね。

坂本 森に映えるケミカルなカラーもいいし、ネーミングもラビットじゃなくてバニーっていうのも、ちょっと不良で、セクシャルな感じがいい。ウサギって繁殖力が高いですしね(笑)。

MADBUNNY 毎年、数も増えてますしね。ちゃんと繁殖してます(笑)。ふふふ。

── ラビットじゃなくてバニーなのは?

MADBUNNY 僕があのバニーを初めて発表したのがロンドンのノッティングヒルだったんです。当時、あのウサギ作品にはタイトルなんてなかったんですけど、そこのギャラリーノートに「Hello! MADBUNNY!」て書いてくれた人がたくさんいたんです。その時、僕のアーティストネームを「MADBUNNY」にしようって。だからこの名前はロンドンの人達がつけた名前なんです。ちなみに苗場の森の、あのインスタレーション(空間芸術)の作品名は「BUNNY FEVER!」っていうんです。今年、その言葉を使わせてくれたタワーレコードに心から感謝です。

── 今年のフジロックに向けての意気込みは?

坂本 今年、グラストンのアンフェアグランド(移動遊園地)がオレンジコートにやってくると聞いています。ロンドンと苗場をつなぐ企画になってる。MADBUNNYがUKチーム唯一の日本人アーティストとして、UKと日本を繋いでくれているので、ロンドンと苗場をつなぐ今年のフジロックらしい趣旨のコラボになるだろうと思ってます。

MADBUNNY 今年は、カフェ・ド・パリの隣にあるバニーガーデンをバージョンアップ予定です。新しいバニーも登場しますので、お楽しみに!

森のバニーたちは持って帰らないでね!

(インタビュー・文=渡辺信吾/対談写真=片岡一史)
 ※この記事はFestival Echo '18を再編集し掲載しています。

■キャンペーンの詳細はこちら
TOWER RECORDS「NO FUJIROCK, NO LIFE! 」

昨年同様Tシャツ、ポンチョ、ハットがラインナップ。今年はさらに防水バッグも登場。ポンチョはキッズサイズも展開される。

【お知らせ】

あのバニーたちが履いているアンダーウェア「BYSDNTCRY.」は現在下記のウェブサイトで好評発売中!売り切れ必至なので、お早めに!!
BYSDNTCRY.
http://www.bysdntcry.com/merchandise_underwear.html

Akimama×Fesechoフジロック2018まとめはコチラ!

 
 
ライター
渡辺信吾

アウトドア系野良ライター。デザイナー、Webディレクター、コーディネーターとしても活動中。波乗り、雪乗りで一年中真っ黒。 ホームページ「NORA」

line_box_foot