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17年目の終着点へ。フェスの未来を描いた頂がFAINALを迎える。

2024.05.22 Wed

菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん ライター、編集者、DJ

 春のキャンプインフェスを代表する存在なのが、静岡で開催されている「頂」だ。廃油から精製されるクリーンエネルギー=バイオディーゼルで、ステージの照明や音響だけではなく出店テントの電源など、会場内のすべての電力をまかなうことをはじめ、「地球で遊ぶ」野外フェスという存在を、「自分たちでできることから」というスタンスで教えてくれたフェスだ。

 その「頂」が、17年目を迎える今年の開催でファイナルとなる。

「日本平でのスタート当初は、17年も続くとは想像すらしていませんでした…。
 特にコロナ禍からのこの4年、みんなの支えがあってこそ踏ん張ってくることができました。それがなければ中途半端に終わっていたかもしれません。
 大変残念ではありますが、今年の開催をもってFINALとすることに決めました。
 言い出しっぺは自分ですが、もはや文化となった、僕らにとって誇り高き静岡のインディーパーティー、頂のFINAL。心から楽しんで喜んでもらえるよう、胸を張って幕を下ろせるよう、最後に最強の頂をお届けする事を約束します。MUSIC IS THE ANSWER!」と2月の開催発表時にリリースを発表した頂のボス。

 発表されたタイムテーブルを見ると、土曜朝にはウェルカムパフォーマンスが9時半の開場のすぐ後に予定されているし、キャンパー向けのライブも例年より夜遅くまでセッティングされている。「17年間の想いを詰め込んだ2日間」と書かれているけれど、確かにオーガナイザーの思いが凝縮したラインナップになっている。

 土曜の単日入場券とキャンプイン通し入場券はソールドアウトになってしまったが、日曜の単日入場券と通し入場券は発売中。場外臨時駐車券も5月23日から急遽発売されることになった。

 東京などの大都市発信のフェスではなく、静岡で生きる仲間たちによる静岡発信のフェス。「シンクグローバリー・アクトローカリー」というメッセージを真に体現していたフェス。フェスというライフスタイルの未来形を示してくれた「頂」。その最後の時間を共有しよう。


頂 -ITADAKI- THE FINAL

開催日:6月1日(土)~2日(日)
会場:吉田公園特設ステージ(静岡県吉田町)
出演:フィッシュマンズ、ペトロールズ、大橋トリオ、Kroi、思い出野郎Aチーム 、YOUR SONG IS GOOD、GOMA & The Jungle Rhythm Section、EGO-WRAPPIN’ 、never young beach、Rickie-G、ASOUND、THA BLUE HERB、韻シスト with KenKen, 鎮座DOPENESS, RITTO、 Kan Sano(Solo Set)、Calm with Kakuei, Yao, Yuichiro Kato、手嶌葵、栗コーダーカルテット、電気グルーヴ、水曜日のカンパネラ、ハナレグミ、渋さ知らズオーケストラ、PJ、PAPA U-Gee、Keyco、PUSHIM、元晴、icchie with Home Grown、ガチタンバリン×KenKen×元晴(Welcoming Performance)、ピアニカの魔術師(Kids Area Show) Duniyah and friends(Sunset Tribal Vibration)

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