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【Akimama読者が考案】軽い・簡単・おいしいの3拍子! 乾燥野菜を使った具だくさん山ごはん

2018.08.24 Fri

 九州の東側、伊予灘に面した大分市はその温暖な気候から野菜づくりがとても盛ん。この大分市にあるヤドカリカンパニー運営の「ヤドカリカフェ」が企画している乾燥野菜を以前Akimamaでご紹介しました。
 乾燥野菜は腐敗の原因となる水分を抜くことで保存が効くだけでなく、野菜そのものの味わいを凝縮する効果も得られます。何より、大幅に“軽量化”できることもアウトドア好きにとっては大きな利点でしょう。

 今回は、ヤドカリカンパニーの乾燥野菜を実際に手にしたAkimama読者2名の方に、山やキャンプなどのフィールドで役立つレシピを考案いただきました。

縦走を想定した林寛治さんの1バーナーレシピ 2品
その1「根菜と豆乳のスープパスタ」

<材料>1人前
・乾燥野菜(季節の野菜セット10g、大根葉5g、かぶ6切れ)
・パスタ          100g
・水              400ml
・豆乳            200ml
・ブイヨンキューブ  1個
・塩 適量
・オリーブオイル 適量

<作り方> *ジェットボイル使用1、乾燥野菜に水200mlを加え10〜15分ほど煮込む(写真①)。この際水分はなるべく飛ばす。この間にパスタに塩と水200mlを加え、別の鍋で浸しておく(写真②)。
2、煮込んだ乾燥野菜にブイヨンキューブを加え、火から下ろし置いておく(写真③)。その間にパスタに火を加え、水気が少なくなるまで茹でる(写真④)。
3、パスタを茹で終わったらオリーブオイルで和え、豆乳と①の乾燥野菜を加え、ひと煮立ちしたら完成! 乾燥野菜がよく膨らみ、ビフォーアフターで見違えるほどの具たくさんパスタが完成しました。

 こちら林さんの使用コメントです。

「縦走での料理を意識して1バーナーであることや、事前にパスタや乾燥野菜を水に浸していないことを条件に調理を行いました。その条件下でも乾燥野菜の戻り時間や膨らみも非常によく、根菜の香りや食感も大変満足しています。水を飛ばさないと水分量が多くなってしまう調整が難しいですが、パスタとの相性のよさを実感できました。今回は豆乳を使いましたが、一緒に茹でてシンプルに炒めても美味しいと思います。乾燥野菜を使うことにより、料理のバリエーションが広がり、調理全過程の時間も楽しめたと思います」

その2「しょうがのミルクティ」<材料>
・乾燥野菜 しょうが 3〜5切れ
・ミルクティーの素 3本
・お湯 500ml

<作り方>
保温ボトルに乾燥しょうがを入れ、ミルクティーの素とお湯を加える。

「シンプルさに重点をおいて保温ボトルでミルクティとしょうがを合わせました。しょうがによって普段と比べより身体が温まり、悪天時や冬期にうってつけです。しょうが独特の辛味成分が甘さを抑え、飲みやすさも感じました」

 

河野友洋さんのレシピ
「乾燥野菜の酸辣湯」

<材料>1人前・季節の乾燥野菜ひとつかみ(気持ち多め)
・卵1個
・中華スープの素 スティック1本
・酒大さじ1/2
・しょうゆ小さじ1
・お酢(黒酢)大さじ1/2
・豆板醤小さじ1/2
・片栗粉大さじ1/2

<作り方>
1、水に乾燥野菜を入れて戻しておく(山の上で食べるなら朝出掛けに済ませておくとよい)。
2、水で戻した野菜①ごと鍋に入れ、沸騰させたら中華スープの素を入れて軽く煮る。酒、醤油は味を確かめつつ調整。
3、片栗粉を少量の水で溶き、②に入れる。とろみは好みで調整する。
4、③に溶き卵を加えて火を止める。お酢、豆板醤を入れる。酸味や辛みはお好みで調整したら完成! 中華料理のひとつ「酸辣湯(スーラータン)」は、酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味と香味を利かせた、酸味豊かな辛みのあるスープ。これから始まる秋の登山にピッタリな温かいメニューですね。

「身体を温めるなら乾燥しょうがをお好みで戻してみじん切りにして入れるといいですね。また、豚バラやギョウザなどの肉を入れるとコクが出るのでお好みで。入れるタイミングは手順②で。すりゴマ、青ネギなどの薬味も合います。

 今回この乾燥野菜を使ってみて、缶詰やレトルトのちょい足しなどで手軽に野菜が取れるのはよいと思いました。例えば角煮缶詰に乾燥カブで角煮大根風(カブだけど)など、がっつり料理すると野菜に合うレシピを考える必要があるのでちょい足しのパターンが多かったですね。個人的にはネギや白菜のみがあると、色々な料理に使えるなと思いました。特にネギは万能なのでヘビロテしそうです!」

 Akimamaでは料理企画は安定した人気を誇っていますが、読者のみなさんも料理上手な方が多いですね……! 乾燥野菜は手作りもでき、またヤドカリカンパニーでは大分県の旬の乾燥野菜が購入できます。山のうえでもおいしいものを食べたいという方は、ぜひ利用されてみてはいかがでしょうか。
 

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