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朝ドラ『純と愛』のあの宮古島の海!
こんなところに泊まってみたい!!
our favorite camp site vol.01

2013.01.16 Wed

伊良部島佐和田の浜

 日本全国津々浦々、テントを担いで泊まってみれば、住めば都とついその場所が好きになってしまう性分です。そんな「泊まってヨシ」のテントサイトを、つらつらと紹介してみようというのが、この試み。第一弾は、とびきりの青い海と青い空が楽しめる、沖縄は宮古諸島・伊良部島にある佐和田の浜をクローズアップします。
 宮古諸島といえば、海の美しさは沖縄でも一二を競うエリアです。そのなかにあって、伊良部島、下地島の周辺は随一の透明度を誇る海が広がっています。島の人たちがよく冗談で「あの海、バスクリンを混ぜているから」なんて、言うくらいの青い海が、本当に目の前にあるのです。ちなみに右の写真は、下地島空港のアプローチ(この空港は、知る人ぞ知る民間航空機の発着訓練に使われている飛行場で、ANAやJALの飛行機が頭上数十メートルのところをスレスレに飛ぶ様子が大迫力で見られる場所)です。どうです、この青さ!!
 その下地島空港を間近にのぞむ浜が、佐和田の浜。海のあちらこちらに転がっている大岩は、江戸時代の1771年に島を襲った明和の大津波によって運ばれたもので、他にはない独特の景観をつくり出しています。そんな浜を前にした高さ数メートルの堰堤の上に、芝生の広場が広がっています。ここが佐和田の浜のキャンプ指定地。近くにはシャワーやトイレも完備し、手頃なテーブルにイス、焚き火ができる炊事場まであります。これがすべて無料。しかも、すぐ近くに生オリオンをガラスのジョッキで出してくれる売店(ビーチ近くの黄色い建物/ビーチショップ アクア)まであるのです。つまり、南の島で力の抜けたテント生活を楽しむためのインフラは、完璧に揃っているといえるでしょう。
 もちろん、それだけが佐和田の浜の魅力ではありません。ここは夕日の名所としても知られる場所で、海の色が七色に変わっていく様はあまりにも壮大で、一生に一度は見ておいたほうがいい!!と強くお勧めしちゃいます。さざ波の音以外はなにも聞こえず、でも、太陽が沈んでいく音が聞こえるんじゃないか、と錯覚してしまうくらいの不思議な感覚。なにも遠い海外のリゾートまで出掛けずとも、日本にはこんなにステキな場所があるんだと、心の底から思えるでしょう。
 6月の終わりごろでしたが、季節がよかったのか、日が沈むと夜空の満天の星以外にもキラキラと明滅する明かりが海面に漂っていました。なんと、夜光虫です。夜の海に飛び込んで手を掻けば、動きに合わせて光の渦が体にまとわりついてきました。さらにさらに、大興奮して海から上がってみれば、今度はテントサイトの後ろ側で、森が明滅を繰り返していました。なんと、今度はホタルの乱舞。後で調べてみたら、このホタルは、宮古列島の固有種で、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種にも指定されているミヤコマドボタルでした。
 海に森に空に、伊良部島に残されたとっておきの自然を肌で感じるには、テント泊がいちばん。宮古に渡ることがあれば、ぜひとも佐和田の浜にもトライしてください。

●佐和田の浜キャンプ指定地
沖縄県宮古島市伊良部字佐和田1725-2
TEL0980-78-5513(伊良部総合支所水産観光課)
利用料:無料
開設期間:通年

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