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【特別企画】知られざるアウトドアの楽園・台湾 20代フェス好き姉妹、世界三大登山鉄道に乗って阿里山へ(其の一)

2017.02.03 Fri

A kimama編集部

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 山深きアウトドア天国の台湾。〈雪山編〉では本格的な山登りの様子をお伝えしてきましたが、奥深き台湾のこと、もちろん楽々と登れる山もたくさんあります。今回の〈阿里山編〉では、世界三大登山鉄道のひとつに数えられる阿里山森林鐡路に乗って、台湾の超メジャーな観光地、阿里山へ。レポーターは、Akimamaファミリーのフェス好き20代の若き姉妹。彼女たちが綴った「阿里山ノート」をベースにお伝えします。

12月4日(1日目)
 ガイドブックのおすすめは「嘉義からバスに乗って阿里山へ」となっていたけれど、やっぱり阿里山森林鐡路に乗りたい! 本当は、阿里山まで鉄道で直接行けるのだけど、少し前の豪雨の影響で、途中駅からの運休状態が続いてる。そこで、奮起湖からはバスに乗車して阿里山をめざすことに。台鉄嘉義→(阿里山鉄道)→奮起湖→(バス)→阿里山のルートだ。でも、阿里山の鉄道は1日1〜2本しかなく、席も少ない。なので、予約しておいて正解だった!!
阿里山とは……台湾島の中心から少し南にある玉山國家公園には最高峰の玉山(3,952m)がある。その西側手前にある山塊が阿里山である。地形的には玉山西峰から伸びた支脈の総称。この地は台湾を代表する林業の中心地でもあり、日本統治時代から森林開発のための木材運搬用の鉄道整備が進められてきた。以来、麓の嘉義から鉄道は敷設が続けられ、阿里山までの全長71.6kmの登山鉄道が完成している。この鉄道はインドのダージリン鉄道や南米のアンデス山鉄道と並び、世界三大登山鉄道のひとつに称され、現在では付近の観光業を担う太い柱に。林業はもちろん、高山茶の産地としても名高いエリア。また玉山を近くに望む阿里山だけに、台湾一の山をひと目見ようと多くの地元の人たちが訪れる場所でもある。玉山の山並みから昇るご来光は、阿里山散策のクライマックスといえる

 改札を出てすぐダフ屋のおじさんが声をかけてきて、切符売り場に並んでいるときも、続々とやってくる。また、日本語が話せるおばさんもいて「宿も紹介できるわよ!!」と言っていたり、とにかく賑やか。この日は窓口では切符が売り切れだったみたいで、ちょこっと雰囲気もピリッとしている。でも、わたしたちは日本で予約しておいたから、パスポートと予約票を渡してすんなりと切符もGetできた。
台鐡の線路(左)と阿里山森林鐡路の線路(右)の幅が、ぜんぜんちがう。幅1,067mmと762mm。阿里山のほうは、狭いからかすごく揺れた

赤いのきたよ〜。待ってた位置ベストで目の前でとまった★

 先頭の列車はレトロでかわいい赤いのだけど、お客さんが乗るのはベージュの車両。4両あって、わたしたちが乗るのは3号車。席は2+1の3列シートで全席指定。各車両にトイレ付き。いうなれば、田舎のローカル電車みたいな感じかな。始発の嘉義駅でほぼ満席の状態に。小さい子どもを連れた家族や若そうなカップルも大勢いた。

 先頭だと思っていた赤い車両は、登り(行き)のときはいちばん後ろになって、列車を押すようにして走っていく。北門、竹崎までは平地で農村風景のなかを走っていく。途中駅で乗ってきた人が、近くに座っていた人に「そこ私の席だよ」みたいなことを話していて(雰囲気からね、たぶん)、どいてもらっていた。全席指定のはずなのに、この人は立ち席のチケットだったみたい。これから山道でもっと揺れるのに、たいへんだな……。いや、予約しておいて本当によかった。車窓には檳榔やドラゴンフルーツの畑が流れていく。ヤシやバナナの木が線路脇に生えていたりして、南国ムード満点だ。

 樟腦寮駅で、人がいっぱい乗ってきた。外の線路横を歩く人もいる。このあたりに台湾で有名な低山があるようだ。どうやら、登山の途中で阿里山森林鐡路も乗るルートとなっているみたい。
獨立山の駅でみんな降りて、手を振りながら見送ってくれた

 奮起湖駅の外はお土産屋さんがいっぱい並んでいた。狭い道の両脇にお店がずらーっと並んで、台湾の観光地、九份みたいな雰囲気。とはいえ、そこまでは大きくない。

 有名な奮起湖大飯店のお弁当も食べた。駅弁が基本だけど、お店にはイートインスペースもあって満員。外で食べてる人もいっぱいいた。イートインだとレトロでかわいいお弁当箱に入れてくれて、スープ付きで120元。これはゼッタイ、おすすめ。

 ここからはバス移動。公共のバスは2本しかないから、30分前にバス停に行くと、もう行列ができていた。到着したバスも小さくて20人乗りくらい。ギリギリで乗れたけど、助手席だぁ。運賃は98元と微妙で、100元札を機械に入れたら、おつりが出てこなかった。あとから知ったのだけど、ICカードが使えたみたい。満員でバスに乗れなかった人たちが、文句を言ってた。でも、民間のバスやタクシーもいっぱい止まっていたけどね。


 奮起湖周辺は車で観光に来る人も多いのか、とても渋滞していて、途中からバスの運転手さんがキレだした。オォ怖いと思っていると、渋滞を抜けてから大爆走。助手席は、かなりスリリングな状況に。でも景色はきれい。

 阿里山森林遊樂區に入るときに、一度バスを降りて入園料を払う。ひとり150元。入園客障害保険らしきものがあるようで、保険加入カードもくれた。

 阿里山到着。標高は2,216m。さっそく駅の構内へと向かったが、すでに明日の祝山線の切符は売り切れていた。もともと祝山までは歩いて登るつもりだったので問題はないのだけれど、やっぱり人気なんだなぁこの路線、と、しみじみ。駅を散策したあと、少し肌寒かったのでホテルへと向かった。バスターミナルから少し階段を降りたところにある宿で、高山青大飯店。1ヶ月前を過ぎてから予約したので選択肢がここか老舗高級ホテルしかなく、安いほうを選んだのだけど、4人部屋しか空いてなかったし……。でもこの4人部屋、小さめのダブルベッド2コがギュウギュウと並んでいて手狭だったから、2人使用とはいえこれで正解だったのかも。値段は、朝食付き2泊で5,050元くらい。wi-fiあり。朝早くに台中を出たから、疲れちゃって昼寝した。ZZZ……。

〈台湾のカップラーメンはおいしい!!〉
 目が覚めたらもう遅くなっていたので、ご飯をレストランに食べにいくのが億劫に。そこで、駅前のセブンイレブンでカップラーメンを買って、ホテルに戻った。日本のカップラーメンと同じく、中には粉のスープと液体オイルにレトルトの肉が入っていて、お湯を注いで3分で完成!! とっても、かんたんですばらしくおいしかった。
 

12月5日(2日目)
 この日はご来光を見るために、超早起き。祝山へと出発だ。4時半起きで、5時前にはホテルを出た。バスターミナルでは、気温9度と表示が出ていた。もっと寒くなるのかと思っていたけれど、意外とあたたかい。Googleマップで調べた道は線路沿いの道を示していたので、迷いもなくどんどん進んで行く。でも真っ暗。ヘッドランプ、持ってきておいてよかった。

 20分くらい歩いて、祝山観日歩道の入口へ到着。ここからは鉄道とはちがう方向へと進む。森のなかの一本道。足下は石段になっていて、ずっーと階段が続く。暗いけれど、ところどころに街灯もあった。迷う道ではないのだが、ちょびっと怖かった。途中、遠くから汽笛が聴こえてきて、あぁー抜かされたーと思った。

 そして、祝山駅に到着。時間は6時10分だった。この日の日の出は6時55分なので、かなり余裕。駅前が展望台になっているので、ここで日の出を待つことにした。さっき抜かされた列車の先客がもう100人ほどいる。阿里山の日の出は大人気だ。

 祝山から見える日の出は台湾最高峰の玉山方向から昇る。2本目の祝山線が到着して、さらに人がいっぱい。周りには、日本人はいなかった。日の出まで時間があったからか、駅前の売店のおじさんが登場して話し始めた。台湾の言葉はわからなかったけれど、たぶん、おじさんは阿里山や玉山の話をしていて、おもしろいのか、みんなが大笑いしていた。最終的には名産のヒノキオイル買ってねと言って、みんなの手のひらにお試しで塗っていく。なるほど、販売員のおじさまだったのね。私も塗ってもらったけど、癒し系の良い香りだった。
6:54。玉山の稜線から太陽が差し込んだ。眩しい……。こんなにきれいに見える日は少ないと、売店の人も写真を撮っていた

〈阿里山編其の二に続く〉
  

(文=清水 茜 写真=清水 茜&岬)

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