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現在21レシピ! 東京・水道橋「BASE CAMP」オーナーA-sukeさんの「おにぎり力」総まとめ

2017.08.19 Sat

 月イチでAkimamaで料理の連載を担当いただいているA-sukeさんは、東京・水道橋にあるカフェ「BASE CAMP」のオーナーである。

 ご本人が無類のアウトドア好きということもあり、店内は山小屋のような温かい雰囲気。アウトドアや登山系の雑誌のバックナンバーも充実しており、関連雑誌の編集会議や打ち合わせの場としてもじつは重宝されている。

 そんなA-sukeさんの連載が始まって今月で1年と5ヶ月。数えてみると、そのうちコンビニで手に入る食材を用いた「おにぎりレシピ」がじつに21を数えることに改めて驚いた。
 連載すべての回に共通するテーマは、毎回冒頭に記述される「ソロでの軽いハイクだと朝イチ電車に乗る前にコンビニで昼ごはん買う人も多いと思うんだけど、温かい食事を食べたくない?ってことで『コンビニ食材を利用した山ごはんレシピを紹介していこう』」というもの。

 当初はポテトサラダや餅といったレシピも登場したが、あるときを境におにぎりレシピが続くようになった。

 今回は、しみじみ「よく考えつくもんだ…」という思いとともに、過去21品分のおにぎりレシピを振り返ってみたい。

おにぎり1品目・2品目
おにぎリゾット(16年5月)

 明太子おにぎり・豆乳・割けるチーズを使った「明太チーズのおにぎリゾット」と、ツナマヨおにぎり・トマトジュース・さけるチーズ・乾燥バジルなどを使った「ツナとバジルのトマトおにぎリゾット」が記念すべき初回。
 かわいらしい完成図からは想像できない、なかなかワイルドな作り方がそそる2品だ。

おにぎり3品目・4品目
簡単チャーハン(16年6月)

 腹ぺこで踏む山頂で、サッと数分で作りたいのがパンチ系チャーハンだ。
 この回は鮭おにぎり・卵・ネギのみという「簡単鮭チャーハン」と、鮭おにぎり・バター・レモンを用いた洋風の「鮭バターレモンごはん」の2品。卵やバターなど食材の持ち運びについても言及している。

おにぎり5品目・6品目
中華雑炊(16年7月)

 この回は衝撃の「手軽さ」が飛び出る。
 ひとつ目はタラコおにぎり・卵・ネギ・そして鶏ガラスープの素からなる「簡単中華雑炊」。タラコと卵というエネルギーの掛け合わせ的レシピで、山頂で食べたら満足すること間違いない。が、驚きはふたつ目。なんと「○○おにぎりだけを○○するだけ」…というこれ以上シンプルにしようがないほどの荒技が繰り出されるのである。

おにぎり7品目
オムライス(16年7月)

 7品目はオムライス。おにぎり・卵・ケチャップという材料は想像がつくが、ここに意外なある缶詰めが登場。また卵を扱いやすくする調理方法も見どころだ。

おにぎり8品目
簡単カルビクッパ(16年9月)

 暑い夏は食欲そそるピリ辛レシピを。この回は「コチュジャン」という韓国みそが登場するが、それ以外はすべてコンビニ食材でまかなえる。このレシピの主役となっている「プルコギ風おにぎり」は、人気だったのか、1年たった今もまたコンビニに並んでいるそうだ。

おにぎり9品目・10品目
山ピラフ(16年10月)

 塩ゆでの枝豆を色どりのアクセントにして作るのが山ピラフ2種。この回ではツナと海老マヨネーズおにぎりを材料として用いているが、どの種類のおにぎりでも対応できそうな汎用性の高いレシピといえる。

おにぎり11品目
山ドリア(16年11月)

 最後に熱したチーズを滑らせて混ぜ込むところがこのレシピのポイントだろうか。味付けは「辛子明太子」「ツナマヨ」と、「ジャガイモのポタージュスープ」。本来はオーブンで作る料理をワンバーナーで超簡単に作ってしまう手軽なレシピである。

おにぎり12品目
石狩鍋雑炊(16年12月)

 この回はおにぎりレシピは“おまけ”であり、野菜炒め用カット野菜と鮭缶詰めを使った「石狩鍋」がメインだ。石狩鍋のボリュームや出来ばえはもはや山ごはんではなく、時間のない普段の食事としても取り入れたくなるほど。

おにぎり13品目
コーンポタージュリゾット(17年1月)

 21回のなかで何度か究極に簡単すぎて泣けてくる「ザ・ものぐさごはん」が登場するが、この回はまさにそれ。山頂での時間がほとんどない時にでも、瞬時で調理できるリゾットである。

おにぎり14品目
ミルクキムチ雑炊(17年2月)

 ネギ味噌おにぎり・キムチ・牛乳……と、材料からして「おいしくならない」ワケがないレシピ。牛乳のミルキーさ、味噌のコク、キムチの辛みが相まって、なんとも滋味深くおなかにやさしい一品となった。

おにぎり15品目
梅茶漬け(17年3月)

「お茶漬け? そんなのおにぎりにお茶かけるだけでしょ」とは言わせない。焼きおにぎりで香ばしさを、ポン酢味のサラダやおにぎりの具材で味を深めた「ちょい足し」が効いたツウな技である。

おにぎり16品目
タコライス(17年4月)

 ファミリーマートがもっとも「カット野菜」の種類が豊富と初めて知った16品目。やや調味料がこれまでと比べ多いが、できがりはカフェレベル。山の生野菜ごはんは貴重である。

おにぎり17品目・18品目
いかめし・おしるこ(17年5月)

 Akimama編集スタッフの希望で「赤飯おにぎり」を利用した回。まさか「いかめし」と来るとは想像していなかっただけに、料理人の想像力が炸裂した回と言える。デザートに作った2品目も秀逸。

おにぎり19品目
納豆チャーハン(17年6月)

 「納豆チャーハン」というレシピ名からは微塵も感じないが、じつは隠し味として「梅おにぎり」を併用。暑い日に食欲をそそりそうなボリュームのあるひと品だ。

おにぎり20品目
豆乳チーズカレーリゾット(17年7月)

 カレー好きから非常に好評だったセブンイレブンの「キーマカレーおにぎり」をアレンジ。とろけても食感が残る「さけるチーズ」をあえて使うのもポイントだ。「友達から“前に作っていた『おにぎリゾット』と変わらないじゃん”と言われてしまいましたが、自分でも過去のレシピ忘れてしまうこともある!(笑)」とA-sukeさんは語るのであった。

おにぎり21品目
冷やし茶漬け(17年8月)

 そして最新はお茶漬け。
 お茶漬けは過去に一度登場しているが、今回は夏向けということで「冷たい」のが特徴だ。キュウリの漬物と凍らせたお茶を使うのがポイントであり、これは熱帯夜の自宅でも食べたなる。

 以上、おにぎり21レシピ!

 改めてA-sukeさんに話をうかがうと、以下のようなコメントをいただいた。

「調味料を増やし、手間をかければよりおいしくなるのは分かっています。が、荷物や時間に制限があるのが山ごはん。ジャンクでもいいから、なるべく軽くて、常温保存が可能な材料を選び、そして5分前後で作れることを心がけてレシピを考えます。

 1年以上、おにぎりレシピのためにコンビニをまわってみて気づいたのは、おにぎりはセブンイレブンのラインアップが一番魅力的だということ(笑)。新製品がどんどん出るし、新しいレシピを考えるアイデアがたくさん得られます。ファミリーマートは季節にもよりますが、カット野菜系が全体的に充実しています。登山に持っていきたい“山おにぎり”の共同開発の話とかあれば、ぜひコンビニとやってみたい!(笑)

 インターネット上には大手コンビニの定番おにぎりを食べくらべる個人ブログが存在していることも、この連載を通じて知りました。各社のおにぎりを使って同じ料理を作る『比較レシピ』もおもしろいかもしれないですね。苦心して考え出す回もありますが、ここまで来れば『もうムリ!』と根を上げるまで続けてみたいと思っています」
(写真=BASE CAMP A-suke)

 

 

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